はい。皆様、ご無沙汰しております。小泉です。

近頃ネットやSNSから、とんと遠ざかっている次第であります。それと申しますのも、1年ほど前でしょうか。

PCにかじりつく己を客観的に見まして、自分はネットに浸ることで、現実から逃避してはいないだろうか?という疑問が胸中に沸きましてね。

確かに私の実生活は、仕事に介護にと、てんてこ舞いでありますが、そのてんてこ舞いを、もっとじっくりと味わいたいと思ったのです。

良く言えば「精神的鍛練」。悪く言えば「物書きの気まぐれ」というやつでございます。

私の記事を楽しみにしていて下さった読者の皆様におかれましては、心よりお詫び申し上げます。

さて、久々となります本日の記事は、以前私が手がけました

「糖尿病の合併症などによる下肢切断を控えている方々へ」

という記事に頂きましたコメントへのお返事となります。

昨年の9月10日、吉川様より上記記事へとコメントを頂きました。(お返事がずいぶん遅くなりまして、申し訳ありません!)

お名前はフルネームで頂戴致しましたが、当記事中では苗字のみの表記とさせて頂きます。

では、以下よりお返事です。


吉川様

吉川様、記事をお読み下さり、誠にありがとうございました。

お母様も下肢の切断をされたとのこと。

手術を乗り越えられましたお母様。そして、つらいご決断をされた吉川様。

お疲れさまでした。

吉川様、お母様の足の手術を決断されたご自分に対し、ずっと葛藤されていると仰っておりましたが、今はどうですか?

だいぶ落ち着かれましたか?

吉川様の複雑なお気持ちをお聞かせ頂き、私はふと、祖母の介護をしていた時のことを思い出しました。

お心安めになるかは分かりませんが、その時の経験について書かせて頂きます。

今から7年前、私の祖母は合併症を患い入院しておりましたが、状態は良い方向へと向かわず、ついに口からご飯を食べられなくなるほどに衰弱してしまいました。

医師は私に、「胃ろう」の手術を受けさせたらどうかと提案しました。

胃ろうとは、口から食べ物を摂れなくなった患者に施す手術で、のど元から胃に直に管を通し、栄養を流し込むものです。

吉川様のお母様の時と同様、医師は「おばあさん、歳も歳だから、もしかしたら危険な賭けになるかもしれない」と言いましたが、私はその場で「是非お願いします」と即答しました。

理由はただひとつ。

衰弱してゆく祖母を放置しておくより、何らかの行動を起こしたほうが、より前向きな行いだと思ったからです。

結果、祖母は術後2週間で他界しました。

親戚の中には、そんな手術、受けさせないほうが良かったのでは?と言う者もおりましたが、私に後悔の念はありませんでしたね。

祖母は亡くなりましたが、それは私と祖母が、真剣に向き合った結果起きた事象なのですから。

介護の現場を見ていない他人というのは、まぁ、好き勝手な感想を述べるものです。

「どうしてそこの病院に入れたの?」

「他に良い先生を探せばよかったのに」

「こうすれば、もう少し長生きできたんじゃないの?」と。

そんな連中に対しては、ドスの効いた声で

「やかましいわ。ガタガタホザくんじゃねぇ」

と言ってやりましょう。

類は友を呼ぶ…ではありませんが、人間、自己否定の気持ちが沸く時には、否定的な意見を言う輩が寄ってくるものです。(経験談です)

吉川様、そして、自分の介護に自信がなくなってしまった方がいらっしゃいましたら、機会があれば是非、ICU(集中治療室)のナースさん達を見て頂きたいと思います。

彼女達は職業柄、常に「生きる可能性のある患者」を優先させます。

たとえ患者さんが亡くなったとしても、すぐに気持ちを切り替えて、次に助けを待つ患者さんの処置に取り掛かる。

彼女達が冷酷な人間かと言えばそんなことはなく、話すととても気さくで明るい方が多い。

そして、誰よりも、ひとの生き死にに対して真摯に向き合ってるのです。

私は誰もが、そこまで強くなれとは申しませんが、これまで出会った「強いナースさん達」は、私の尊敬の的。何よりもカッコイイ存在なのです。

私はこうして文章でしかお答えすることができませんから、もし吉川さんの周りにベテランナースさんがいたら、お心の内をお話されてみると、何かひらめきのようなものが起こるかも知れません。

拙い文章ですが、お答えとさせて頂きます。

そうそう。巷には、「足を切断すると10年生きられない」とか、おかしなデマが広まっておりますが、決してそんなことはありません。

私の周囲にも、切断手術後、何十年もお元気で暮らしている方もいらっしゃいますし、私の母も5年前、62歳で手術を致しましたが、今も元気にデイサービスへ通っております。

吉川様もお母様も、充実した毎日を送られますよう、お祈り申し上げております。

平成30年 1月27日

小泉 清美

 

 

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