甘詰留太 『いちきゅーきゅーぺけ』

いちきゅーきゅーぺけ 1 (ジェッツコミックス)

 

 

「やっと来たよ、俺たちの年代が」

 

ってのが正直な初見での感想です

 

いわゆる、漫画家さんの自伝的漫画ってのはそれこそ藤子不二雄先生の『まんが道』や松本零士先生の『男おいどん』、最近では昨年ドラマ化で小学館漫画賞も獲った島本和彦先生の『アオイホノオ』などがあるが、この甘詰留太先生の『いちきゅーきゅーぺけ』の舞台は90年代。

 私が青春を過ごしたまさに ドンピシャ!

 

『いちきゅーきゅーぺけ』って聞いて、何のことか解りますか?

 

若い人達は『?』だろうけれど

『199X』そう、『北斗の拳』でのオープニングで核戦争が起こった年を意味してたり、それこそ「ノストラダムスの大預言」の『1999年七の月』の世紀末の象徴なんです

 

でも、ノストラダムスの預言は当たらなかったが、実は90年代はバブル崩壊後の『失われた20年』の前半部「失われた10年」経済低迷の期間です が、

CDの売上ランキングは軒並み100万枚超えのミリオンセラーはあたり前の時代(握手券もないのにw)

経済とか、貿易黒字とか、国内総生産(GDP)の成長率なんて気にしてなかった(今もしてないがw)若者にとっては”まだ”自由な時代だった。

 

 この作品は、1988年~89年日本中を震撼させた、『連続幼女誘拐事件』から端を発したエロ漫画を含むオタクバッシングのその中でも、エロイ妄想してはノートにエロ絵を描いていた主人公が、ラブコメの王道の

 本屋で偶然に同じ本を取ろうとして美人と手が重なってしまった

純愛物とちがう点は、二人が求めたものが エロ漫画雑誌だったというだけw

 

作者の甘詰留太のサークルの先輩でオタクサークル漫画『げんしけん』の担当編集者

エムカミさん(講談社・アフタヌーン編集部)の帯裏のコメント抜粋

 

 『90年代オタクサークルの空気がたまらなく心地よい。嫉妬や劣等感を抱えながらたどり着いた、好きなものを好きということができた場所。それは現実として「ここにあった」 』

 

帯の表に書いてある、『あの頃、みんなナニしてた?』に共鳴した ”みんな”は絶対に買って 損なし な作品

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