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『実家から釣りで食べきれないほど魚が釣れたから

春子と菜鶴をつれて食べにおいでと電話をもらったのでちょっくら行ってきます。

お母さんの晩ご飯は、ラップをして冷蔵庫に入れておきますが

ひとりが寂しかったらお前も遠慮なく実家にカモン♪ 

                               お父さんより』

今日こそはと大急ぎで仕事を切り上げ帰ってきたのに、なにこの置き手紙は。

慌ただしく家を出たのだろう、菜鶴の小さな靴下が居間に散らばり

机の上のノートパソコンは電源入れっぱなし、

その横には食べ散らかしたバナナの皮が鎮座されている。

まあ、明日は日曜日だし、ひとりになって考えたいこともあったので

ちょうど良いかもしれない。

ちなみに、置き手紙に書かれている『実家』とは『亨の実家』ではなく

『私の実家』なのよね。

我が家の婿はそういうところは全く物怖じ男で、

義理の父や母に対して気後れものもなくホイホイ実家を行き来している。

父母は父母で孫の顔見たさにあれこれ口実をつくっては家に呼び

しかも私に内緒でこっそり孫と亨に小遣いまでやっているようだ。

困るなー、何もしてもらえないよりはありがたいのかもしれないけれど

金銭感覚がおかしくなったりしないかしら?子供達の、というより亨の。

今度、私の方からきちんと父と母に言っておかなければ。

ブツブツとひとり文句をいいながら机の上のバナナの皮を拾い

ノーパソコンの電源を切ろうと、ふと画面を見て私は目を疑った。

 『七戸亨の旦那ちゃんブロク』と銘を打たれたそのブログ!

えっ?えええっ!?

やだ、亨ってば、プログなんてやっていたの?

 どれどれ・・・・・・

 

オッス!オラ亨!28歳の専業主夫だ。

今日は、ママ友の皆さんと『リストランテ・テレーザ』でお昼のランチ♪

世間ではよく亭主が汗水垂らして働いている真っ昼間から

女房が高~い贅沢ランチをしていること許せないなんて声も聞くが

それは間違っているゾ。

汗水垂らして働いている君たちだって

付き合いと称して「夜の飲み会」を満喫してんじゃね?

夜にきちんと家と子供を守っている人間が、

昼にちょっと贅沢するぐらい許してやるべし。

それにしても若くて美人のママさんに囲まれてランチとは

どんだけ美味しいんだよ俺。

これ、そこいらのキャバクラより美味しくね?

専業主夫、ばんずぁーい ヾ(@^▽^@)ノ

ただ、レディースデーでもレディーじゃない俺は

割引してもらえないってところが、かなしー!!

そんな風に嘆いていると店の店長さんから

「あらあら、ゴメンねぇ、じゃあ菜鶴パパにはデザートサービスしちゃう。」

やったー!ばんずぁーい! ヾ(@^▽^@)ノ

ごちそうさまでした。(-^□^-)テヘ

2016.10.11

 

オッス!オラ亨!28歳の専業主夫だ。

今日は、メールでこんな相談を頂きました。

『僕よりも妻の方が収入が良くて俺のプライドはズタズタです。

俺はどうすれば良いのでしょうか?』

ウムウム、なるほど。

それは、奥さんと同じ土俵に自分を置いているからだよな。

しかし、それは間違っているゾ。

まず、君が仕事を辞めてその土俵から降りたまえ!

そうすれば自然と君は「働く嫁ほどありがたいものはない。」と考えるようになるはず。

これで万事解決だ!

後は、嫁の稼いだお金で楽しく暮らしていけばいい。

ただし、家事と妻へのサービスは怠るべからず。

専業主夫、ばんずぁーい ヾ(@^▽^@)ノ

2016.10.25

 

「なんなのよ、これは、もう~!」

亨のヤツめ!

もうこれ以上、あいつを好き勝手のさばらせるわけにはいかない。

カバンひとつ引っさげて私は自宅を後にし、駆けだした。

どこに向かって?

もちろん、亨と子供達のいる実家に向かって!

 

〈つづく〉

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