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ビスミッラーヒル ラハマーニル ラヒーム
慈悲あまねく慈愛深きアッラーの御名において
イクラッ ビスミラッビカッラズィー ハラク
読め,「創造なされる御方,あなたの主の御名において
ハラカル インサーナ ミン アラク
一凝血から,人間を創られた

 

上記は、クルアーン(コーラン)第96章、凝血章(アル・アラク)の一節である・・・。

読者諸氏のなかにはすでに、世界の神話には数多くの共通点があることにお気づきのかたもいらっしゃるだろう。

筆者もまた、そんな共通点に興味を引かれる一人である。

今回は表題にあるとおり、宗教間に見られる共通点について考察する訳だが、筆者が注目するのはズバリ「凝血」という言葉だ。

凝血は、アラビア語で「アラカ」(Alaqah)といい、凝血のほかにも、「吊るしたもの」や蛭(ヒル)と訳される。

そして、蛭と聞いて思い出すのもといえば・・・。

そう。神道の「ヒルコ」伝説であろう。

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ヒルコについてはWikipediaに次のような説明がある。

ヒルコ(水蛭子、蛭子神、蛭子命)は、日本神話に登場する神。蛭児とも。

『古事記』において国産みの際、イザナギ(伊耶那岐命)とイザナミ(伊耶那美命)との間に生まれた最初の神。しかし、子作りの際に女神であるイザナミから先に男神のイザナギに声をかけた事が原因で不具の子に生まれたため、葦の舟に入れられオノゴロ島から流されてしまう。次に生まれたアハシマと共に、二神の子の数には入れないと記されている。棄てられた理由について『古事記』ではイザナギ・イザナミ二神の言葉として「わが生める子良くあらず」とあるのみで、どういった子であったかは不明。後世の解釈では、水蛭子とあることから水蛭のように手足が異形であったのではないかという推測を生んだ。あるいは、胞状奇胎と呼ばれる形を成さない胎児のことではないかとする医学者もある。

『日本書紀』では三貴子(みはしらのうずのみこ)の前に生まれ、必ずしも最初に生まれる神ではない。書紀では、イザナミがイザナギに声をかけ、最初に淡路洲(淡路島)、次に蛭児を生んだが、蛭児が三歳になっても脚が立たなかったため、天磐櫲樟船(アメノイワクスフネ。堅固な楠で作った船)に乗せて流した、とする。中世以降に起こる蛭子伝説は主にこの日本書紀の説をもとにしている。

さらには、始祖となった男女二柱の神の最初の子が生み損ないになるという神話は世界各地に見られる。との、興味深い一文も確認できた。他にも面白い内容が記載されているので、是非リンク先のページをご覧頂きたい。

上記文中の情報から、「胎児」というワードも念頭に挙げて考察すると、インド神話の「ヒラニヤガルバ」にも行き当たる。

ヒラニヤガルバとは、インド神話に登場する太初の原水に生まれた原初の存在であり、「黄金の胎児」の意味である。ヒラニアガルバは、日本のヒルコのように捨てられる存在ではなく、全てのものの創造主といわれるプラジャーパティ神の親とされている。

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その他にも、ギリシャ神話やシュメール神話、キリスト教など、共通点のある神話を挙げればキリがないところだが、この辺で神話の中でも凝血・蛭・胎児のワードが関連してくる人類誕生の逸話の部分を、あらゆる方向性から紐解いてみようと思う。

まずは、クルアーン・凝血章・・・神は凝血(蛭・胎児?)から人を作った。

続いて神道・ヒルコ伝説・・・ヒルコ(未完成の神)は、海に捨てられた。ヒルコはその後流れ着き、名前を「エビス」に変える。(※ヒルコは日本の島々が生み出される前に誕生した神である。)

最後にインド神話・・・ヒラニヤガルバ(黄金の胎児)は、世界の創造主・プラジャーパティの親である。

これらをミックスさせて考察すると・・・。

島々が誕生する前に、神は人間の祖たる、(神から見て)未熟な者(ヒルコ)を創り出したが、海へ流した(ノアの大洪水か?一度文明が滅んだ?)その後、ヒルコは未開の地へと流れ着き、世界(文明)を築き上げる礎となった。

・・・いかがだろうか?少々、いやかなりオカルトじみた展開になったが、妙に納得のいく話にまとまったではなかろうか?

これに加え、Wikiのヒルコの頁には、貴種流離譚(きしゅりゅうりたん)説というのも記載されていた。

貴種流離譚(きしゅりゅうりたん)とは、物語の類型の一種であり、折口学の用語の一つ。若い神や英雄が他郷をさまよいながら試練を克服した結果、尊い存在となるとする説話の一類型・・・とのこと。

さまよった子供は大人になって、貴い血筋の両親を見出す。

そして子供は、生みの父親に復讐する。

最後に子供は認知され、最高の栄誉を受ける。

・・・となると、我々人類はいずれ、貴い血筋の両親(神)を見つけ出し、その神に対し反逆を起こし、新たな時代の神としての道を歩む運命にあるのだろうか・・・?

掘り起こし、あらゆる可能性をつなげると、人類の真実に行き着く可能性を秘めた神話の数々。

みなさんも是非、世界の神話に目を通して頂き、世界の真実を発見して頂きたい。

 

 

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