へろへろ 雑誌『ヨレヨレ』と「宅老所よりあい」の人々

こんばんは、三畑です。

ブログ忘れてたりしてないんだから!

 

さて。先日こんな本を読みました。SNSのお友達に勧められたのです。驚いたことに、お友達はこの本を読んでないらしいのですが。

『へろへろ』

昔そんな名前のアニメあったなあ。NHK教育「天才てれびくん』の中のアニメで、鼻水垂らした少年が活躍するんだよな。

そんな「へろへろくん」とは全く関係ない本書「へろへろ」。

装丁は天才画伯・奥村門土くんのイラストで飾られています。ぱっと見ただけで楽しい本です。

福岡で老人介護施設を作った人たちの話が、ちょっとひねくれた編集者の筆によって語られます。

 

物語の始まりは、下村さんという社会福祉士さんが大場さんという認知症で独居の女性のところに行くというところから。

「なぁんが老人ホームか! あんたになんの関係があろうか! あたしゃここで野垂れ死ぬ覚悟はできとる! いらんこったい!」 (14ページ)

この大場さんの台詞がめちゃめちゃ格好良いですね。

この本全体は、高齢者というより、施設を作り上げた人々のプロジェクトX的な物語を中心に進みます。それがまたとても楽しそうで、大変そうなんだけどやはり楽しそう。

介護について、高齢者について、社会について、著者が語ることはあまり多くありません。その中で、雑誌『ヨレヨレ』を作る時に考えたことの、なんと力強いことでしょうか。

「野垂れ死ぬ覚悟」とは、おそらくそういうところしか生まれてこない反逆の覚悟だ。人様からどんなことを言われようと、それでもそこで生きてやるという宣戦布告だ。あるときはしたたかに、またあるときは笑い飛ばしながら、自分の居場所に旗を立て、その旗もとにどっかり腰を下ろし、今日も明日も明後日も、悠々とふんぞり返って握り飯を食おうじゃないかという心意気の表明だ。

かっこいいなあ。

生きるってかっこいいんだなあ。

 

そんな一冊。雑誌『ヨレヨレ』、欲しいなあ。一部の書店にあるらしいから、買いに行こうか。

 

(三畑幾良)

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